自動車業界は「100年に一度の大変革」の中にあり、各社はイノベーションの実現に向けて研究開発を含む、様々なプログラムやプロジェクトを立ち上げています。これらを成功させるためにプログラム・プロジェクトチームは、変化が大きく、先の見通しが困難な環境下で自動車業界特有の複雑性や期間・コストの制約事項に対処する必要があります。
上記課題を解消するためのマネジメント手法がダイナミックプランニングとプロジェクトコストマネジメント&コントロールです。自動車メーカーの時価総額ランキング上位12社の1/3がPlanisware Enterpriseのソリューションを通じてこれらを実践し、複雑性や様々な制約事項に効果的・効率的に対処しながらイノベーションを実現しています。
ダイナミックプランニング
新車両開発のプランニングとスケジューリングが持つ複雑さをPlanisware Enterpriseのダイナミックプランニングで簡単かつ効果的に対処することで、製品の品質・安全性と納期を両立
ダイナミックプランニングはプログラム・プロジェクト関係者が同一プラットフォームを用いてスケジュール、リソース、コスト、リスクといった様々なプログラム・プロジェクトデータを連動・一元管理させ、分析・活用することにより、相互依存関係や環境変化の影響、リスクなどを把握しながら現状把握を適切に行い、柔軟にプログラム・プロジェクトをマネジメントするためのアプローチです。
ダイナミックプランニングを実現するためにはプログラム・プロジェクトデータを一元管理するだけではなく、それらを関連付けて連動させる専用のプロジェクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)プラットフォームの活用が不可欠です
ダイナミックプランニングを実現するためのPlanisware Enterpriseの主なソリューションは以下になります:
プロジェクトデータの一元管理・連動
プログラム・プロジェクトの目的達成に必要なアクティビティを洗い出し、スケジュール、リソース、コストデータなどを関連付けて一元管理します。このことでスケジュールの変更などに応じて、紐づいているリソースやコストデータが自動連動・更新します。
アクティビティ間の相互依存関係の設定
アクティビティ間の依存関係を設定することで先行アクティビティの変更が後続アクティビティのスケジュール・リソース・コストデータへ連動します。また、Planisware EnterpriseはPPMプラットフォームであるため、プロジェクト内のデータだけではなく、プロジェクト間の依存関係も設定可能です。
プロジェクトリスク・機会マネジメント
プロジェクトリスク・機会をPlanisware上へ登録・可視化します。リスク・機会と影響を受ける既存アクティビティを関連付け、また、リスクへの対応策を新規アクティビティとして登録します。これによりリスクへの対応結果などが該当アクティビティのスケジュール、リソース、コストなどと連動します。
バージョンとシミュレーション
Planisware EnterpriseにはWhat-If分析機能があり、プロジェクトやポートフォリオのシミュレーションができます。
これにより、例えば、アクティビティやワークパッケージの追加、削除、後ろ倒し、前倒し、将来のマイルストンの変更、プロジェクトの中断・中止、プロジェクトスコープの変更、作業量の変更など、変更による影響を、比較検討した上で、対応策を決定することができます。
アーンド・バリュー・マネジメント(EVM)
Planisware Enterpriseはプロジェクトの計画・出来高・実績データを保有するため、ボタン一つでEVMに関するレポートを自動生成できます。また、各アクティビティごとに上記データを保持・確認可能です。
プロジェクトコストマネジメント&コントロール
研究開発プロジェクトのコスト管理が持つ複雑さをPlanisware Enterpriseで簡単・柔軟に
自動車会社は新たな成長の源泉を確保するために新技術の研究開発プロジェクトに取り組んでいますが、前例のないプロジェクトを遂行する過程で、多くの自動車会社は次のようなプロジェクトコストに関する課題を抱えています:
• 新しい技術を採用した開発プロジェクトにおける精度の高い見積と予実差の適切な把握
• 研究開発プロジェクトに関与する複数部門を横断したコストマネジメント・コントロール
• プロジェクトの財務・コスト状況を把握・評価するための特有のKPIの設定
• (多くの場合)プロジェクトのライフサイクルは組織の予算サイクルと不一致であるため、プロジェクト財務と年度・四半期予算を容易に照合、など
Planisware Enterpriseのソリューションは上記課題の解消をサポートし、円滑なプロジェクトコストマネジメント・コントロールに寄与します。
パラメトリック推定
プロジェクトのスケジュール、特性、ドライバー等により企業が定義したアルゴリズムに基づき、リソースやコストの予測値を自動計算します。
活動基準原価計算(ABC)
プロジェクトのアクティビティごとに期間別、費目別の費用を入力することで活動基準管理(ABM)のデータ基盤を容易に確立できます。入力・集計期間は週、月、四半期などの粒度で可能です。
通貨換算
同一アクティビティに対して異なる複数の通貨で費用計上が可能です。表示通貨を選択することで当該通貨へ換算した費用の合計額が自動で表示され、複雑な通貨換算をボタン一つで切替できるため、事務作業の負担が軽減できます。
Planisware Explorer(PEX)
PEXを活用することでPlaniswareのデータを活用し、必要なレポートを柔軟に作成可能です。PEXを用いてプロジェクトのコストパフォーマンスを必要な観点から柔軟に把握することで、必要なアクションを検討・協議・決定します。
資料ダウンロード:NPD eBOOK - 新製品開発を成功させるために不可欠な要素とは
自動車業界における実績
弊社は長きにわたって自動車関連企業にソリューションを提供し、業界のニーズに応えてきました。Planisware Enterpriseは様々な規模の自動車関連企業で活用されています。