この30年間、エンタープライズ向けプロジェクト管理ソフトウェアの基本的な姿はほとんど変わっていませんでした。画面、フォーム、表、ガントチャート。機能はよりパワフルに進化し、データはより豊富になったものの、インターフェイスそのものは変わらないままでした。ユーザーは、どこを操作し、何をクリックし、どのようにレポートを作成するかを理解している必要がありました。システムは常に、ユーザーからの指示を待つ存在だったのです。
Planisware Prismaは、その関係性を根本から変革します。
「Planisware Prismaは単なる機能ではありません。新たな主要インターフェースであり、ビジョンを直接実行へとつなげる、世界初のAIネイティブなオペレーティングレイヤーです。"
Planisware共同創業者兼会長 ピエール・ドゥモンサン
Planisware Prismaでは、ユーザーは実現したいことを自然な言葉で伝えるだけで、システムがその操作を実行します。質問をすれば、ライブデータに基づいて回答を返します。レポートを依頼すれば、すぐに生成します。リソースの再割り当てやマイルストーンの日程変更を指示すれば、適切な画面を開き、変更内容を提案したうえで、確定前にユーザーへ確認を求めます。Planisware Prismaは、ポートフォリオを理解するだけでなく、実際にその内容に基づいてアクションを実行できる初のAIです。
なぜPlanisware Prismaは他のAIアシスタントと一線を画すのか
現在、エンタープライズソフトウェアには数多くの「AIアシスタント」が登場しています。その多くは同じ仕組みで動作しています。APIを介してデータに接続し、クエリを実行して、テキスト形式で回答を返すというものです。中にはグラフを表示できるものや、プロジェクトに関する質問に答えられるものもあります。しかし、Planisware Prismaはそれらとは本質的に異なります。
その違いを生み出しているのはアーキテクチャです。Planisware PrismaはPlaniswareに直接組み込まれ、PlaniswareのネイティブのクエリレイヤーであるPMSQLを通じて、すべてのプロジェクトオブジェクトへインメモリで直接アクセスできます。APIによる往復通信も、データのシリアライズ処理も、古いエクスポートデータへの依存もありません。ポートフォリオについて質問すると、Planisware Prismaはサブミリ秒レベルでライブデータを参照しながら回答を生成します。
| アプローチ | 仕組み | トレードオフ |
|---|---|---|
| MCP専用エージェント (例 : 外部AI + Planisware MCP) | 外部エージェントがMCPプロトコルを介してデータを取得 | 読み取りのたびに往復通信の遅延が発生。UIの操作や画面遷移はできない。 |
| Q&Aコパイロット (例 : Oscar) | LLMがプロジェクトデータに関する質問へ回答 | インサイトを提供できる。スキルライブラリを使用してアクションの実行やレコードの更新は可能だが、画面を開くことはできない。 |
| BI + AIスタック (例 : Snowflake + エージェント) | データをデータウェアハウスへ抽出し、AI分析を実施 | 分析用途のみ。参照のみ。プロジェクトシステムへの書き戻しはできない。 |
| Planisware Prisma | インメモリで直接アクセス。UIを操作し、変更内容を確定前に検証 | 完全な実行能力:読み取り、推論し、実行する。 |
これこそが、私たちが「ハイブリッドエージェントの優位性」と呼ぶものです。Planisware PrismaはPlaniswareの外部で動作するのではなく、Planiswareの内部に組み込まれているため、UIを直接操作できます。ガントチャートを開き、リソース割り当て画面へ移動し、フォームへの入力を事前に行うことが可能です。また、複数のステップにまたがって推論を行い、レコードが変更される前に、提案される結果をユーザーに提示します。ユーザーはコントロールを維持したまま、AIが作業を担います。
実際の動作をご覧ください
以下は、一般的な利用シーンにおいてPlanisware Prismaが実行できることを示す代表的な対話例です。
プロジェクトの作成、画面の操作、ライブレポートの生成、レコードの更新といった一連の作業に、2分とかかりません。Planisware Prismaがなければ、経験豊富なプロジェクトマネージャーでも午前中の大半を費やすことになるでしょう。
自己プログラム型 : 自らツールを生み出す知能
Claude Codeを利用するシニア開発者を思い浮かべてみてください。開発者は単に質問をするだけではありません。エージェントはコードベース全体を読み込み、その構造やパターンを理解したうえで、自律的に新たなコードを作成します。オブジェクトやその関係性、慣習も理解しています。そして、既存のツールでは対応できない機能が必要になれば、その場で新たなツールを生成します。
Planisware Prismaは、プロジェクトの実行において同様の仕組みで機能します。Planiswareの完全なオブジェクトモデルに関する深いネイティブ知識を備えており、プロジェクト、タスク、リソース、マイルストーン、バジェットライン、リスク登録、ポートフォリオ間の関係性に至るまで把握しています。
ユーザーから新たな分析やカスタムクエリを必要とする依頼を受けた場合、Planisware Prismaは既存のツールの中から適合するものを探しません。その場で新たに、ライブデータに対してPlanisware独自のクエリ言語を用いて、必要な機能を動的に生成するのです。
自己プログラム型が実際に意味すること
たとえば、「過去3四半期の研究開発プロジェクトにおいて、リソースの過剰割り当てとマイルストーンの遅延との相関関係を示してください」と依頼したとします。定義済みレポートは存在しません。しかし、Planisware Prismaはクエリを自ら構築し、ライブデータに対して実行し、開発者への依頼やチケット起票、待ち時間なしでグラフを生成して返します。
これこそが、Planisware Prismaが、この分野の他のAI統合ソリューションと一線を画す要素です。多くのAIアシスタントは、あらかじめ定義されたAPI呼び出しを実行するためのラッパーにすぎません。一方、Planisware Prismaは、Planiswareの内部機能に対する完全なプログラムアクセス権を備えた推論エンジンです。ユーザーの要求に応じて、自らを拡張していきます。そして使い続けるほどに、これまでも実現可能でありながら、単にアクセスできなかっただけの可能性の大きさを実感するはずです。
レポートを即座に生成。リアルな可視化。設定は不要。
Planisware Prismaの最も分かりやすい活用例の1つがレポーティングです。Planiswareには以前から強力な可視化・レポーティング機能が備わっています。しかし課題となっていたのは設定作業です。レポートの作成方法を理解し、適切な分析軸を選択し、レイアウトを設定する必要がありました。その結果、多くの組織では限られた専門ユーザーや管理者に依存する状況が生まれていました。
Planisware Prismaは、このボトルネックを解消します。必要なレポートを自然な言葉で伝えるだけで、Planisware Prismaがユーザーの意図を解釈し、ライブデータに対してクエリを実行し、Planiswareのネイティブのレポーティングエンジン、すでに使用している同じチャート、ピボットテーブル、ダッシュボードを利用して可視化を生成します。生成されるのはスクリーンショットや静的なエクスポートファイルではありません。実際のPlaniswareレポートです。レポートはユーザー環境内に存在し、データの更新に応じて自動的に最新化され、他のレポートと同様に共有・スケジュール・エクスポートを行うことができます。
活用例『戦略スコア上位10件のプロジェクトについて、今後2四半期を対象とした部門別のリソース稼働率ダッシュボードを作成してください。』Planisware Prismaは、これを30秒以内に作成します。設定は不要です。
複数ステップの推論。人間による最終確認。
Planisware Prismaは、単なる一問一答型のQ&Aツールではありません。データを収集し、パターンを特定し、計画を策定するという複数のステップにまたがって推論を行い、その計画をPlaniswareの完全なオブジェクトモデル全体に対して実行できます。ただし、変更内容を事前にユーザーに提示することなく変更を確定することはありません。
Planisware Prismaにおけるすべての書き込み操作には、検証ゲートが設けられています。レコードの更新、マイルストーンの移動、リソースの再割り当て、プロジェクトステータスの変更を提案する場合、Planisware UI上に変更内容を表示し、ユーザーからの明示的な確認を待ちます。これは制約では設計なく、原則です。組織の意思決定に関わる判断は、きわめて重要な意味を持っています。Planisware Prismaは、人間の判断を迂回するのではなく、その判断を強化するために構築されています。
フロンティアモデル上で動作
Planisware Prisma(外部記事)は、現在利用可能な最も高性能なAIモデルで研究者がフロンティアモデルと呼ぶChatGPT、Claude、Geminiのモデル上で動作するように構築されています。これらは、シンプルなチャットボットを支える縮小版のタスク特化型モデルではありません。汎用的な推論エンジンであり、複雑なコンテキストを保持し、大量の情報を横断的に統合し、構造化された実行可能なアウトプットを生成することができます。
これが重要なのは、実際のプロジェクト判断につながる問いは複雑だからです。たとえば「現在のリソース制約と過去の納品パターンを踏まえた場合、戦略目標の未達リスクが最も高いイニシアチブはどれか?」という問いには、多くのデータ軸にまたがる複数ステップの推論が必要であり、単なるパターンマッチングでは対応できません。フロンティアモデルであれば、こうした推論が可能です。小規模で低コストのモデルでは、多くの場合対応できません。
Planisware Prismaはモデルに依存しません。組織が選択または採用している任意のフロンティアモデルと連携できます。モデルはお客様側で用意し、Planisware Prismaが統合、インメモリデータアクセス、その上に構築されるドメイン推論レイヤーを提供します。お客様のデータを環境外に出す必要はありません。
アドオンとして導入可能。既存環境への変更は不要。
Planisware Prismaは、既存の Planisware環境と連携して動作します。移行や新規導入を必要とする別製品ではありません。すでにご利用中の Planiswareを、新しい方法で活用できるようにするものであり、すべての指名ユーザーライセンスにアドオンとして提供されます。データはこれまでとまったく同じ場所に保持され、ワークフローも従来どおり変わりません。Planisware Prismaは、それらすべてをより効率的に扱うための優れたインターフェースに過ぎないのです。
Planisware Prismaの利用には、Planisware 26Q2以降のバージョンおよびLLMとの接続が必要です。
今後の展開
Planisware Prismaは、2026年秋に有償ベータ版の提供開始を予定しています。
現在Planiswareをご利用中のお客様は、まもなくPlanisware Prismaをご利用いただけるようになります。ぜひ以下より早期アクセスをお申し込みください。